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2019.08.04

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.251 「暑さに強いコメ」

今年は7月が涼しかったのですが、8月に入ってやっと夏本番といったところです。
各地の田んぼでは穂が出てきたところも見られます。この時期に暑くなることは稲にとって非常に良い環境です。これは僕個人の感想ですが、今年の出来栄えは期待できるのではと思っています。
ただ、この暑さがあまりに続くと今度はお米の品質が下がってしまいます。お米は暑すぎても寒すぎてもダメなのです。
さてここで問題です。暑さに強い・寒さに強いお米の品種の組み合わせとして間違っているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

 

ア.暑さに強い:にこまる/寒さに強い:ひとめぼれ
イ.暑さに強い:つや姫/寒さに強い:ササニシキ
ウ.暑さに強い:さがびより/寒さに強い:コシヒカリ
エ.暑さに強い:新之助/寒さに強い:はえぬき

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.251 解答】

正解はイの「暑さに強い:つや姫‐寒さに強い:ササニシキ」でした。

つや姫は暑さに強い品種ですがササニシキは寒さに弱い品種です。ササニシキは良食味米としてかつてはコシヒカリよりも生産量が多かった品種ですが、寒さに弱いことがネックとなって、今ではあまり栽培されていません。
昔から「冷害」という言葉がある通り、日本における稲作は常に寒さとの闘いでした。昨年、北海道でお米の収量が落ち込んだのはこの寒さのせいでした。このように今でも冷害はありますが、かつてのようにほぼ全滅というところまではいかないようです。それは品種改良と生産者の技術向上によるものです。
そして最近ではむしろ異常な暑さが問題になっています。お米はもともと暑い地域の作物なので暑くともお米は出来ます。しかしあまりに暑いと粒が割れたりしっかりとでんぷんが詰まっていなかったりで、品質が悪くなるのです。上記選択肢のうち、暑さに強い品種を見るとすべて比較的最近の品種であることが分かります。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.250「稲作とドローン」

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