おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.268 「琵琶湖周辺の田んぼの取り組み」
琵琶湖では最近、ニゴロブナの数を増やすために田んぼを活用する取り組みが行われています。滋賀県名産の「鮒ずし」。原材料は琵琶湖のニゴロブナなのですが、近年、外来種のブルーギルに幼魚の段階で食べられてしまうため、その数が減ってきています。
この状況を打破するため滋賀県ではに田んぼの活用を始めました。さて実際に行わている具体的な活動の内容を次のア~エから選び記号で答えて下さい。
ア.田んぼの中にブルーギルを追い込んで隔離する。
イ.稲刈り後に残った落穂を鮒のエサとして与え、フナの体を早めに大きくする。
ウ.産卵時にフナが田んぼに遡上できる環境を整え、田んぼのなかで産卵させる。
エ.糠を琵琶湖に散布し湖面に膜をはり、ブルーギルが呼吸できないようにする。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.268 解答】
正解はウの「産卵時にフナが田んぼに遡上できる環境を整え、田んぼのなかで産卵させる」でした。
琵琶湖では田んぼにフナが遡上できるように魚道を整備してきました。田んぼに水を張り、琵琶湖と田んぼを魚道でつなぎます。フナは産卵時期になると魚道を通って田んぼや排水路に入り込み、そこで産卵するのです。田んぼには水が張られていますがブルーギルは身体が縦に長いので、浅瀬のところまでは侵入できず、結果としてフナは天敵のいない状況で成長できるのです。稲刈りが始まる前に琵琶湖に戻しニゴロブナの数を増やしています。滋賀県ではこの取り組みを進めている田んぼのお米を「魚のゆりかご水田米」としてブランディングを図っています。