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2020.03.27

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.282 「お米の在庫」

コロナウィルスによる影響で、スーパーの棚から色々な食材が消えています。その中にはお米も含まれています。そのため各地のお米屋さんにも普段よりも多くお客様がいらしたようです。東日本大震災の時もそうでしたが、お米は保存が効くためこういった大きな危機が発生すると皆さん買いだめに走る傾向にあるようです。
そのなかで米屋さんは「お米は決して無くなりません」と断言してお客様に呼び掛けをしているのですが…。
さてここで問題です。今回のコロナウィルスの影響であってもお米が無くならない理由に当てはまらないものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

ア.一人当たりの消費量が突然に増えるわけではないから。
イ.お米の在庫は米屋や近隣倉庫に十分にあるから。
ウ.産地からの流通が止まっているわけではないから。
エ.新米が4月になれば市場に出てくるから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.282解答】

正解はエの「新米が4月になれば市場に出てくるから。」です。
ア…スーパーからお米が無くなるのは一部の方の買い占めによるものです。ただ買い占めた方とて備蓄に回しているため、その家庭のお米の購入頻度が落ちるだけです。
イ…米の民間在庫は今年1月現在で295万トン。これに政府備蓄米がだいたい100万トン近くあるため400万トン弱のお米があります。いっぽうで年間の米の需要量は710~20万トンです。単純に考えて1か月59トン~60トンであることを考えると、先の400万トンという数字は約7か月分に当たります。7か月もあれば新米が出ます。
ウ…この点が東日本大震災の時との大きな違いです。当時は流通網がストップしたため、産地にお米はあっても都内の在庫が無くなる可能性がありました。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.281「お米生産者のウデ」

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