繊細な日本食の深みを楽しむ「三角食べ」ってなに?
白米を食べて、おかずを食べて、汁物を飲む。この流れを繰り返してバランスよく食べ終わる。これが「三角食べ」です。
日本には「口内調味(口中調味)」という固有の食事作法があります。明確な定義はありませんが、一般的には味の異なる料理を口の中で食べ合わせ、さまざまな味の違いや合わさった際の広がりを楽しみ、味覚を養うことを指します。
味わいを楽しもうと意識すると、唾液の分泌が促されたり、咀嚼回数が増えることで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防いだりするメリットもあるそうです。
この口内調味を促進するのが三角食べであり、私たちが自然に実践できているのは、幼い頃から給食を食べることで身についているからなんですねぇ。
海外では食事が一品ずつ提供されるコース料理が多いため、こうした口内調味は珍しく、繊細な味わいを粋とする日本料理の凄さを体感しますね!
食の欧米化で三角食べを知らない世代が増えてきている今、そして、自宅にいる時間が増える今、家庭でじっくりと食事を楽しむことができる機会ですので、ぜひ食育の一環として実践してみてはいかがでしょうか?