知る
2020.05.09

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.288 「備蓄米」

今回は政府が保管している「備蓄米」についての問題です。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、お米は民間だけではなく政府でも備蓄しています。今回のコロナ禍におけるお米に買い占め騒動…くらいではびくともしないくらいお米の備蓄があるのです。

さてここで問題です。「備蓄米」について正しく述べているものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

ア.備蓄米の適正在庫は毎年100万トンとされている。
イ.備蓄米の数量は3年連続で大凶作になった時でも耐えうる量である。
ウ.備蓄米として保管される期間は最大で10年間である。
エ.保管期間を過ぎた備蓄米は飲食店に優先的に販売される。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.288

正解はアの「備蓄米の適正在庫は毎年100万トンとされている。」です。
政府は毎年20万トン前後を生産者から買い入れて備蓄しています。そしてそれを積み上げています(棚上備蓄と言います)。つまり最も古いお米は5年前(4年持ち越し)のお米ということです。5年経過したお米については民間に放出せず、主に飼料用米として放出されます。近年では例えば震災後の翌年に、被害に遭って栽培できなかった地域の生産分を補てんする意味で備蓄米が放出されたことがありましたが、通常はマーケットの価格への影響が大きいため放出されません。例えば10年に1度の不作(作況92)や、通常程度の不作(作況94)が2年連続したレベルでなければ市場に放出されることはないのです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.287「稲作の肥料」

この記事を気に入ったらシェアしよう!