皆さんご存じの通り、コシヒカリは日本で最も生産量が多い品種です。
一方であまり知られていませんが、コシヒカリは栽培しにくい品種として生産者の間では有名です。そのためコシヒカリの栽培においては生産者さんの技量が問われるわけですが…。さて、ここで問題です。栽培におけるコシヒカリの欠点に当てはまるものを次のア～エから選び、記号で答えてください。

ア．花が咲く時期が毎年極端に異なる。
イ．稲穂が垂れ下がる時期になると倒れやすい。
ウ．茎がものすごく太く収穫しずらい。
エ．肥料を散布してもほとんど効果がない。

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！Vol.294解答】

正解はイの「稲穂が垂れ下がる時期になると倒れやすい。」です。
コシヒカリの欠点はデビュー前から知られていましたが、それでもその味の良さに着目した一部の人たちの推薦もあり、デビューにこぎつけたという経緯があります。今から60年以上前の出来事です。それ以来、その栽培しにくい特徴を生産者さんの技量で補って、生産量を増やした品種なのです。
私たちが当たり前のように食べているお米ですが、安定して美味しいお米が供給されるのは目に見えない生産者さんの工夫があることを知っていただければと思います。

出題者：小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

＞おにぎり協会クイズ【お米を知ろう！】Vol.293「米どころ会津の一次産業」