具材でパワーアップ! おにぎり絵本「おにぎりさんきょうだい」
おにぎり協会の代表中村祐介が、雑誌「ダ・ヴィンチ」でおにぎりがもっと好きになる10冊をご紹介したように、おにぎりが登場する本はたくさんあります。中でも絵本が多いのは、やはり小さな子どもでも、おにぎりは見慣れた存在だから。
今回も、そんなおにぎり絵本の一つをご紹介。
「おにぎりさんきょうだい」は、おにぎり冒険ものがたりです。
ある日、仲良しおにぎり三兄弟は、森から帰ってこないという、おにぎり女子を助けるために出かけます。
おにぎり三兄弟は、おにぎりを強くしてくれる食べものとして「まっかなうめぼし」「でかでかたらこ」「ひらひらのこんぶ」を、おばあちゃんからもらい出発するのです。具材でパワーアップするおにぎり、かっこいい。
そして、道中で遭遇する敵たちと戦うために、おばあちゃんからもらったものをパクッと食べると……?
最後には思わず笑ってしまう、ほのぼのとした展開が待ち受けています。仕掛け絵本的な要素もある贅沢な仕上がり。おにぎりは、エネルギーの源であると同時に、そこに居るみんなを笑顔にする食べものであることが伝わってきます。
作者のつぼいさんが一番好きなおにぎりの具は、まっかなうめぼしだそう。おにぎりをほおばりながら、お子さんと一緒に読んでみてください。ちなみに筆者は、この作中に描かれているおにぎりが住むおにぎりの家が気になって仕方がありません。食べられるのだろうか……。