知る
2020.08.11

【コメコトバ】加減がちょうどいい

お米や飯、食に関する言葉を紹介するシリーズ「コメコトバ」。
今回は「加減がちょうどいい」という意味を持つ言葉を紹介します!

「塩梅(あんばい)」
誰しも一度は聞いたことのあるこの言葉。味の加減や物事のバランスが良いときなどに「いい塩梅だね」などと使うことがあるかと思います。でもなぜ「塩」と「梅」の組み合わせがこんな意味になるのか、なんだか不思議ですよね?

実は、この塩梅はもともと「えんばい」と読み、塩と最古の調味料と言われている「梅酢」を指す言葉でした。昔はこの二つの調味料で料理の味を調えていたことから、その配合のバランスが良いことを「塩梅がいい」と呼ぶようになったのだとか。その後、「物事をほどよく処理する」という意味を持つ「按排(あんばい)」という言葉が、塩梅と読み・意味ともに近しいことから「塩梅(あんばい)」となり、現在まで残っているそうです。日本語の奥ゆかしさを感じますね!

ちなみに、おにぎり一個当たりのお米の量は約80~100g程度で、米一合(約320g)に対して3~4つ作れます。ここに親指と人差し指でつまんだ塩、約0.8g*を混ぜて握るのが「塩にぎり」のいい“塩梅”です。是非お試しあれ!
* 正確な数値ではなく、個人差があります。

皆さんも、ぜひ身の回りにあふれる「コメコトバ」に目を向けてみてくださいね!

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