おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.13
今回は「米粒編」からの出題です。
お米は収穫されると、まず籾がついた状態で乾燥機に入れて乾燥させます。
その後、「籾摺り機」という機械で米粒から籾を剥がして玄米へと加工し、
よく見られる紙の米袋に入れて保管されます。
生産者さんや卸業者さんでは、その紙袋に玄米を入れて保管しておくのが一般的です。
もちろん、お米屋さんに届くお米も、このように玄米に加工されて届きます。
このように、どの流通過程においても籾で保管するよりは、玄米で保管する場合の方が
圧倒的に多くなっています。
籾で保存する場合は、玄米よりも防虫や防カビ効果が高いと言われていますが、
そうしたメリットを差し置いても玄米で保管する理由の一つに、体積の問題があります。
籾がついたままで保管した場合と、玄米に加工した後に保管する場合とでは、
必要とする保管場所の面積が異なってくるからです。
限られた面積のなかで効率よく保管するには、籾が付いたままよりは
玄米に加工した方がいいのですが…。
さてここで問題です。
籾が付いたままのお米と玄米。両者の体積の違いはどの程度あるでしょうか?
次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.籾が付いたままのお米は、玄米と比較して約1.5倍の体積差がある。
イ.籾が付いたままのお米は、玄米と比較して約2倍の体積差がある。
ウ.籾が付いたままのお米は、玄米と比較して約3倍の体積差がある。
エ.籾が付いたままのお米は、玄米と比較して約4倍の体積差がある。
【お米を知ろう!Vol.13解答】
正解はイでした!
これだけの違いがあるため、ほとんどの生産者さんは籾摺りまで行ったあとで玄米を保管に回します。
まれに「つい最近まで籾で保管していた!」という生産者さんもいらっしゃいますが、それであってもお米屋さんに発送する際には玄米にしたうえで出荷します。
お米屋さんは、通常は玄米を精米する機械はあっても、籾摺り機まで持っているところはあまりありません。持っているお米屋さんは、例えば仕入れた玄米を見てみると中にあまりに籾が多く入っているために取り除く必要がある…という場合の備えとして置いてあるようです。