知る
2014.09.29

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.16

お米を知ろう16

さて今回のクイズは「活用編」です。

 

精米店であれば必ず出てくる「糠」の活用方法です。

以前もクイズで触れましたが、玄米の表層を覆っている糠層…。

米屋さんでは、この糠層を除去する作業、すなわち「精米」に多くの作業時間を費やしています。

糠層は玄米の重量のうち1割を占めています。

例えば…小池精米店では毎日約600kgの玄米を精米し、出てくる糠の量は約60kgに達します。

60kgとは、30kgのお米が入っている袋に糠をいっぱいに詰め込んで15kgですから…この袋が4つほど、

小池精米店から出てくるわけです。1日で4つですから、1週間で20個以上貯まります。

弊社の敷地は狭いので、これらの糠は週3回、業者さんに引き取ってもらっています。

…業者さん???

そう、意外に思われるかもしれませんが「米屋の糠を引き取る専門業者」がいるのです。

弊社は渋谷区の笹塚にある業者さんにお願いして持って行ってもらっています。

 

さて、ここで問題です。

このように業者さんが持って行った糠ですが、その後どのような活用方法をに辿り着くのでしょうか?

明らかに間違っているものを次のア~エから選び、答えて下さい。

 

ア.飼料の原材料
イ.肥料の原材料
ウ.油の原材料
エ.繊維の原材料

 

【お米を知ろう!Vol.16 解答】

 

正解はエです。

 

糠の用途方法としては、他には糠漬けやお菓子の材料、お茶の材料、塗料の材料などがあります。

最近、エステ業界の中には「酵素風呂」で活用しているお店もあるようです。

このように糠の用途方法は多岐に渡ります。

「精米店」としては糠はほとんどが産業廃棄物ですが、米屋の手元を離れると色々な場面で活用されているんですね。

そういった意味から、米屋は「ゴミが出ない業種」であると言えるでしょう。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

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