おにぎりは、にぎってはいけない!?
4月某日、雨の南麻布。
おにぎり協会として初めての取材。
しかし、雨。
相変わらずの雨男っぷりを憂う。
そしてこの日やって来たのは、こちら。
あの「分とく山」さんです!
野崎洋光さんに、おにぎりについてお話を伺いにきました。
緊張します。。。
その緊張をを知ってか知らずか、野崎さんの第一声。
「おにぎりは、にぎってはいけないんです」
?????
わけがわからないまま、撮影がはじまった。
土鍋でご飯を炊く。
料理人の仕事場。
グツグツと米が煮立つ音だけが静かに響き渡る。
野崎さんの仕事はとにかく無駄がない。
そして、優しい。
それは人にも、食材にも。
「米粒と米粒がくっつき合う程度が良いんです。そうすることで、口の中で米粒がほどける。
最高の口福感が生まれるのです」
なるほど!「おにぎりをにぎらない」とは、力を込めて米粒がつぶれてしまわぬようにという、
お米に対する野崎さんの優しさだったのだ。
おにぎりを頬張る野崎さんの幸せそうな表情がそれを物語る。
おにぎりはにぎる人も食べる人も、その様子を見てるだけでも幸せになる。
こんな料理、ほかにないと思う。
野崎洋光さんにとってのおにぎりとは、
「笑って食べられる 白いプラチナの粒 私 大好きです」
野崎さん、ありがとうございました!
※野崎さんの「おにぎりとわたし」動画はこちら