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2023.04.16

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.432「ぬか釜」

「ぬか釜」という炊飯器具をご存知でしょうか?これは鉄で出来た円筒形のもので、その上部には羽釜を乗せ、下部には火をくべるための燃料をいれ、炊飯をする道具です。要するに竈ですね。米どころである各地では、それこそ戦前より昔ながらの炊飯器として親しまれてきました。着火した後はそのまま自動的に炊飯できるのがその人気の理由の一つです。

 

 

さてこの「ぬか釜」について問題です。この「燃料」として使われているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.木炭

イ.籾殻

ウ.ぬか

エ.こめ油

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.432解答】

正解はイの「籾殻」でした。

「ぬか釜」で使う燃料は実は「籾殻」です。ここで言う「ぬか」とは「糠」ではなく「籾殻」を指すのですね。言葉に騙されがちですが、火をつけることを考えれば水分を含む糠よりは、乾燥させてある籾殻の方が断然効率が良い燃料です。

農家では収穫した籾の外側(籾殻)を除去し、玄米に仕立ててから米屋などに販売します。そのため産地には今でも秋になるとあちこちで籾殻の山ができるのです。そのためこの籾殻を有効活用するぬか釜の登場は、農家にとっては本当にありがたいものだったと思います。もみ殻はどこにでもあり、無償で、軽くて扱い易く、さらに炊飯後に残る燃えがらは、今度は「くん炭」として肥料に使えるという利点があるのです。

ここからも「米からはゴミが出ない」ことがよくわかるとと思います。

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