おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.456「お米の等級」
今年の夏は酷暑のため、お米の品質が著しく落ちている地域が散見されます。特に新潟県のコシヒカリの品質があまりよくないようです。 この「品質」を測る指標として「等級」というものがあります。これは「農産物検査法」で定められた格付けで、いくつかの指標をもとにその年に収穫されたお米について格付けするのです。
この格付けは値段に反映されます。また米屋からするとその地域の出来不出来が良く分かるのですが…。さてここで問題です。この「等級」について正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.この検査は炊飯して行われる。
イ.最高級の格付けは「特A」である。
ウ.等級が高いと値段が安くなる。
エ.機械のほか人間の目でも判定している。
正解はエ「機械のほか人間の目でも判定している。」でした。 今までは検査員の目視で等級を判定していましたが、令和4年産の新米から機械で判定することも可能になりました。
農産物検査法ではお米の品質を水分値のほか、異物はないか、きれいな米粒がどれくらいかなどを基準にして1等級~3等級及び規格外の格付けがなされます。その検査は玄米で行います。この格差は値段の格差につながるのですが、60㎏あたりだいたい200円~500円の格差となっています。この辺りの格差は特に法律では決まりはなく、JAなどが決めたり、またそれらの価格を参考に相対で決めることになります。今年のようにあまりに1等級が少ない場合は、等級格差無しという設定になるお米もあります。イの「特A」は白米(炊飯後のごはん)の味についての格付けで、日本穀物検定協会が実施している「食味ランキング」の最高位になります。