おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.27
さて、今日のクイズは…稲作編です。
最近は寒い日が続いてすっかり冬ですね。この時期になるとほとんどの田んぼで稲刈りが終わっています。
普通は稲刈りが終わった後の田んぼには水は張っていませんが、時々、冬でも水が張ってある場合があります。
それはある目的のために行われている場合が多いのですが、その「目的」とは何でしょうか?
主たるものにもっとも近いと思われるものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.土をしっかり固めるために行っている。
イ.たくさん飛来する水鳥を捕まえるために行っている。
ウ.翌年の田植以降の雑草を抑えるために行っている。
エ.防火用水として活用するために行っている。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.27解答】
正解は…ウの「翌年の田植以降の雑草を抑えるために行っている」でした。
冬場でも田んぼに水を張ることを「冬期湛水(とうきたんすい)」又は「冬水田んぼ」と言います。
冬に水を張ることで、水生生物をはじめたくさんの生き物が田んぼに棲むことが出来ます。
その中の「イトミミズ」が排出する糞が、「トロトロ層」という柔らかい土壌を作り出します。
この柔らかい土壌のお陰で、雑草の種は地中深くまで潜ってしまい、発芽することが出来なくなるのです。
冬水たんぼでは水鳥が多くやってきますので、宮城県の大崎近辺の沼地ではラムサール条約に登録されている地域もあります。
また冬水田んぼが出来る地域は、いつも水が豊富にあるところに限られますので、どこでも出来るというわけではありません。