おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.76 「明治初期の三大品種」
お米には色々な品種があります。今でこそ色々な施設で大勢の人が仕事としてお米の品種改良のための研究を重ねていますが、かつては在野の篤農家が例えば突然変異のお米を見つけて試しに栽培し、「これは美味しいお米だ!しかもたくさん収穫できる!」と口コミで広まって…というような感じで新品種が広まっていったのです。
今も昔も美味しいお米がもてはやされるのは同じですが、明治の初めには「三大品種」として広い範囲で栽培されていたお米がありました。さてここで問題です。明治の初めの「三大品種」に当てはまらないものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.神力
イ.農林一号
ウ.亀の尾
エ.愛国
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.76 解答】
正解はイの「農林一号」でした。
農林一号は1934年(昭和9年)に日本で最初に農林水産省に登録されたお米です。後にコシヒカリ等の品種の交配親に用いられ、多数の稲品種の祖先となっています。今でも新潟で栽培している農家さんがいらっしゃいます。神力、亀の尾、愛国は今でも少量ですが栽培されています。おもに酒米として活用されているようです。亀の尾は食べたことはありますが、もちろん今の流行りのお米のように甘みがはっきりと伝わるような分かり易さはありませんが、じんわりと口の中に広がる旨みが特徴的で、今のお米とはまた違った美味しさを体験することが出来ます。