おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.167 「稲の葉の色」
さて今週は「稲の葉っぱの色」についてです。
皆さんがご存知の稲の葉っぱの色は「緑」か「黄色(又は黄金色)」だと思います。前者は田植えから穂が出て垂れ始めるころまで、後者は刈り取り前後の色になります。
この葉っぱの色ですが、緑色の段階で、その葉っぱの色の「濃い・薄い」を見ることにより、ある成分がどの程度稲に行きわたっているのか類推することができます。その成分に当てはまるものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。
ア.水分
イ.でんぷん
ウ.窒素
エ.水素
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.167 解答】
正解はウの「窒素」です。
稲に限らず植物の生育に必要な要素として窒素・リン酸・カリが挙げられます。そのうちの窒素は葉の色を構成している葉緑素の成分の一つになります。葉緑素や稲自体のたんぱく質は、水素・窒素・炭素・酸素の4つが主な成分です。そのうち窒素が少なくなったり多くなったりすると葉の色が薄くなったり濃くなったりするのです。
稲の生育において窒素成分を与える量やタイミングは、この葉っぱの色を見て計ることが多いのです。あまりに窒素成分を与えすぎると成長しすぎて稲が倒れる場合があります。またあまりに少ないと生育が悪くなります。毎年変わる気候に応じて肥料をどのタイミングでどれだけ与えるのか、その辺りも実は生産者さんの技量によるところが大きいのです。