おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.174 「田んぼの手入れ」
今日はクリスマスですね。クリスマスが過ぎるともう正月の準備や帰省で、段々とせわしくなってきていると思いますが…
さて、この時期になると田んぼの顔が同じ地域でも場所によって異なります。特に雪の降らない地域(太平洋側の海側の平地など)にある田んぼではその表面の違いが良く分かります。稲刈りを終えたままで稲の株の跡が列をなして残っている田んぼもありますし、またある田んぼでは既に土が起こされていて、そういった稲の株の残りが見えなくなっているところもあります。これは稲刈り後に行われる作業の違いによるものです。
さてここで問題です。稲刈り後に田んぼの土をわざわざ起こす作業はいったい何のために行われているのでしょうか?稲刈り直後に行う目的について、最も正しく述べているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.渡り鳥を迎え入れるため。
イ.田植えの準備をするため。
ウ.稲わらを土に還すため。
エ.田んぼを平らにするため。
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.174 解答】
正解はウの「稲わらを土に還すため。」でした。
秋から初冬にかけて、収穫が終わった田んぼでは本格的に寒くなる前に田んぼに残っている稲わらをすきこむ、といった作業が行われている場所があります。そうすることにより稲わらが土中の微生物により分解され、土の栄養分を豊富にしてくれるのです。
ア…冬にわざと田んぼに水を貯めて渡り鳥を迎え入れる、という場所もあります。
イ…田植えの前に田起こし→代掻きという作業がありますが、それは年が明けて春になってからの作業です。
エ…これも春の作業になります。田植え時に水がまんべんなく田んぼに行き渡るように平らにします(実際には排水の関係で傾斜をつけています)。