知る
2018.10.08

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.212 「稲作の作業時間」

今回のクイズは、稲作にかかる作業時間についてです。

「米」という漢字はばらすと「八十八」になることから、「稲作には88の作業が必要」と言われています。ところが実際には数えきれないほどの作業があり、しかも昭和30年代まではほとんどの作業を手作業で行っていたため、稲作に関わる作業時間は膨大でした。いまでは多くの作業、例えば田起こしはトラクター、田植えは稲刈り、脱っぷは籾擦り機…といったように機械化されているため、作業時間は短縮されていますが…。

さてここで問題です。昭和30年と比較して現在の稲作にかかる作業時間はどれだけ減っているでしょうか。当てはまるものを次のア~エから選び、答えて下さい。

ア.約1割減

イ.約3割減

ウ.約6割減

エ.約9割減

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.212 解答】

正解はエの「約9割減」でした。

昭和30年には190.4時間かかっていた農作業の時間ですが、今では22.6時間に短縮されています。いっぽうで10アール当たりの収穫量については昭和30年には約330㎏であったのに対して、今では約540㎏となっています。

収穫量については今ではもっと増やすことが出来ますが、お米の生産量を徒に増やすと今度はお米の値段が下がるため、わざと抑制している面もあります。現在、農業従事者の数が減っていますがそれでも何とか生産量を維持出来ているのはこのように機械化が進んでいるからという面もあるのです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.211「田んぼの獣害」

この記事を気に入ったらシェアしよう!