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2019.11.05

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.263 「お米のたんぱく質」

お米には良質なたんぱく質が含まれていて、一説には日本人の推定平均推奨量の1/4~1/5をお米から摂取出来ると言われています。日本人はこのようにお米から恒常的にたんぱく質を摂取することにより、それに加えて味噌や豆腐といった大豆類、肉類、魚類等を摂取すれば必要量を確保することが出来るのです。
ところがたんぱく質をが多く含んでいるお米は一般的に食感が硬く感じるため、美味しいとは評価されにくい傾向にあります。例えば「つや姫」。山形県で栽培される「つや姫」は、たんぱく含有率の基準が定められており、ある数字以下でないお米は「つや姫」とは名乗れないことになっています。
さてここで問題です。この数字に最も近い数字を次のア~エから選び、記号で答えて下さい。

ア.1%
イ.6%
ウ.13%
エ.24%

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.263 解答】

正解はイの「6%」です。正確には「玄米粗たんぱく質含有率」といい、6.4%以下とされています。
こういった取り組みはつや姫に限らず、例えば北海道の「ゆめぴりかで」は7.5%未満、「青天の霹靂」では6.4%以下とされています。
こういった基準が求められるのは、同じ品種であっても出来栄えが異なれば味の差も大きく、残念ながら「美味しくない」お米が同じブランド名でマーケットに出回るのを防ぐという意味があります。ただ一方でたんぱく質がある程度あった方がコクがあって美味しいという意見もあり、この線引きに対して疑問の声が上がっているのも事実です。
ただいずれにせよお米の品質が産地レベルでここまで厳しく求められているというのはお分かり頂けたかと思います。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.262「精米し過ぎ」

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