おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.272 「品種名とブランド名」
お米屋さんやスーパーで並んでいるお米の袋に記載されている名称は品種名であることが多いですが、品種名とは別に商品名(ブランド名)も記載されているものもあります。例えばJAグループで扱っている「パールライス」や、三重県の「結びの神」があります。
「パールライス」とは品種問わずJAグル―プで集荷や販売をしているお米を指す総称です。「結びの神」については「三重23号」という品種のうち一定基準をクリアしたものを「結びの神」と名乗って良いことにしているのです。消費者の皆さんにとっては品種名かブランド名かの違いについてはそれほど大きな問題ではありませんが、米屋や実需者にとっては大きな違いであり、その区分はしっかりと認識する必要があります。
さてここで問題です。お米の「品種名」として登録されているものを次のア~エから選び、記号で答えて下さい。
ア.金のいぶき
イ.ささ結び
ウ.AiZ’S-RiCE
エ.能登姫
おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.272 解答】
正解はアの「金のいぶき」です。主に東日本で栽培される巨大胚芽米です。胚芽が巨大なため、玄米で炊飯した時の見た目が金色に見えることからこのように名づけられました。
イは宮城県の品種「東北194号」のうち、大崎市周辺で栽培されているものがこの名前を名乗っていますが品種名ではありません。ウは福島県会津若松市が立ち上げたブランドで、一定基準をクリアしたコシヒカリがこの名前を名乗っています。エは石川県能登町が立ち上げたブランドで、これも一定基準をクリアしたコシヒカリがこのような名前を名乗ることが出来るのです。ウやエについてはコシヒカリという名前だけでは差別化が難しいことから出てきた戦略でもあります。
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