噛めば噛むほど甘くなるお米の秘密とは?
「お米を噛み続けていたら甘く感じた!」という経験がある方は多いはず。でもなぜ甘く感じるか、その仕組みをご存知でしょうか?
実はこれ、「でんぷん」と「唾液」の働きが関係しているんです。
でんぷんが主成分の食材には、お米をはじめ、昨年大ブームだった「タピオカ」やポテトチップスなどに使われる「馬鈴薯(ばれいしょ)」、凝固剤としても使われる「コーンスターチ」などさまざまな種類があり、どれもブドウ糖と呼ばれる物質で構成されています。
でんぷんは、口に含むと唾液に含まれる消化酵素の働きで「マルトース(麦芽糖)」という成分に変化し、甘味が増します。唾液は、よく噛んで食べることで分泌が促されるため、その分でんぷんとの結合が強くなります。
なかでもお米のでんぷんは、炊くことによってアルファー化(糊化)し、粘り気と糖化が促されるため、とりわけ甘く感じるのです!
つまり、皆さんが感じていた「甘味」は正しく、むしろしっかり噛んで食事できていたということになるわけですね!
そう考えると、日本人とお米の出会いは運命だったのかもしれませんね!
↓ お米のでんぷんについてはこちらの記事でも紹介しています。
おにぎり協会クイズ:お米マイスター五ツ星の小池理雄さんより