米と言葉に歴史あり。心に刻みたいコメコトバ
明日使える豆知識から座右の銘になりうることわざなど、これまで、さまざまなお米や飯、食に関する言葉を紹介してきたシリーズ「コメコトバ」。
先人の知恵が光る素敵なコトバの数々を一挙にご紹介します!
きっと今のあなたにぴったりなコメコトバが見つかるかもしれませんよ!
▼どこまで知ってる? 長寿祝いの数え方
「生まれた年の干支に還る暦」という意味で名付けられた長寿祝いは、満60歳の「還暦」ですが、それ以外にも年齢の節目に特別な数え方(名称)があるのです。
▼何事も加減が大事
稲の生育には田んぼの水の量が大きく影響するように、お米の炊飯時も水の量によって硬く炊きあがってしまったりべちゃべちゃになってしまったりと、調節が難しいものですよね。何事にも加減が大事なのです。
▼加減がちょうどいい
おそらく誰しも一度は聞いたことのあるのがこのコメコトバ。味の加減や物事のバランスが良いときなどに使うことがありますね。
▼遠回りでも確実な方法
目的地に行くには、距離で考えればあぜ道を通るよりも田んぼを突っ切った方が早いかも知れませんが、田んぼは水や泥で満たされているので思うように動けないもの。あぜ道の方が距離は長いですが、走行を邪魔するものはありません。つまり、結果的にはあぜ道の方が早く目的地に着けるのです。そうした日常の風景からこのコトバが生まれました。
▼必要なものは必要な分だけ
千石や万石を俸禄している身分でも、一日に食べる米は五合、つまり一般人と変わらないという意味で、「人は必要な物は必要な分だけあればいい」という例えのことわざです。
▼真心を尽くして頼めば、人は応えてくれる
江戸時代に生まれたこのコトバは、「米搗き」という玄米を精米して白米にする(またはそれを仕事とする人の)ことを通して、人との接し方の教訓を示してくれています。信頼関係があれば、一見難しいことでも応えてくれる人がいるということなのです。
▼少しの恩義でも忘れてはいけない
先述のような信頼関係があれど、忘れてはいけないのが感謝。たった一回(少し)のことでも、世話になった恩義を忘れてはいけないという教訓を表しています。
▼なによりもその気持ちが嬉しい
恩義に報いようとご馳走を振る舞ってくれたり、高価なものをくれたりすることはありがたいですが、何よりもそれをやろうとしてくれている“気持ち”が嬉しい。そんな素敵なコメコトバです。
▼立派な人ほど謙虚である
苗がすくすくと育って稲にお米が実ると、穂先がお米の重みでしなります。お米が多く実る稲ほど穂先も深く下がるため、そうした稲は立派であるとされていました。気持ちが嬉しいと思える人間性の豊かな人は、まるで稲のように立派ですよね。
皆さんも、ぜひ身の回りにあふれる「コメコトバ」に目を向けてみてくださいね!
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