お米と関わりの深い「海藻」のヒミツ
皆さんは「海藻」と聞いてなにを想像しますか?
わかめ、昆布、ひじき、あおさ……身の回りには海藻を使ったグルメが溢れていますよね。さまざまな種類のある海藻ですが、実はおにぎりを構成する要素の「海苔」も立派な海藻だということをご存知でしょうか。ということで今回は、海苔を含めた海藻のお話です。
そもそも「海藻」と「海草」は何が違うのか。
海藻とは海の中に生える藻類(そうるい)のことで、胞子によって繁殖する生物です。 一方、海草は海の中に生える植物のことで、花を咲かせ、種によって繁殖します。一般的に食用にされているのは藻類の方なのです。同じ読みでも似て非なるものなんですね。
海藻には、カルシウムやマグネシウム、リン、カリウムといった人間の必須栄養素「ミネラル」が豊富に含まれています。ミネラルは人間が体内で生合成できない栄養素かつ、不足すると貧血や免疫力の低下などさまざまな欠乏症が引き起こされるため、毎日摂取することが重要。ただし、逆に摂り過ぎると高血圧や腎機能の低下などにつながってしまいますのでバランス良く摂取することを意識しましょう。
また最近では、海藻に含まれる「フコイダン」という成分にがんの抑制効果があるとされ、医学間で注目を浴びているそう。フコイダンとはわかめや昆布などに含まれる「ぬめり」成分のことで、免疫増加や美容にも効果があるといわれています。普段何気なく食べている海藻のパワー……恐るべし。
ちなみに海苔は他の海藻と比べると、パリパリで薄い「板」の状態で見ることが多いため、意外にも海藻だと知らない人もいるそうで、海外の方からすると「なんだあの黒い紙は……?」と驚かれることもあるそうです。ですが、そんな海苔には栄養がたくさん。詳しくはこちらの記事をどうぞ!
今日のお昼はそんな海藻に思いをはせながら、海藻を使ったおにぎりはいかがでしょうか?
■塩昆布おにぎり
■わかめごはんおにぎり
■とろろ昆布おにぎり