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2020.06.29

【What’s FooDays?】6月29日は「佃煮の日」

6月29日は「佃煮の日」!

種類が多く、不足しがちな栄養素を豊富に含む佃煮。佃煮の発祥地とされている東京・佃島の守り神である、住吉神社が創建されたのが1646年6月29日だったことと、「2(ツ)、9(ク)」と語呂合わせできることから、佃煮を扱う全国調理食品工業協同組合が2003年に制定しました。

砂糖やみりんなどで味濃く煮詰めた佃島発祥の佃煮ですが、そもそも佃島という地名がどのように名付けられたかご存知ですか? 実は、「本能寺の変」が関係していたのです。本能寺の変といえば、明智光秀が織田信長を襲撃した事件として有名ですが、あの江戸幕府を成立させた徳川家康が関係していたのです。

当時、家康は武田戦の戦勝を祝うため、安土城を訪れ、その後、信長の勧めで京都付近を遊覧していました。そこで、信長が討たれた知らせを受け、自分の身にも危険を感じた家康は急いで岡崎城へ戻ろうとしましたが、光秀に退路を断たれていたため、迂回して脱出を試みました。その最中に大阪の神崎川に差し掛かるも、川を渡る術がなく困っていたところ、大阪佃村の庄屋「森 孫右衛門」や配下の漁民らが舟と小魚煮を家康に差し出しました。無事に神崎川を渡れたことにより、無事に岡崎城へたどり着くことができました。

江戸幕府を開いた後に、家康は恩のある森 孫右衛門や配下の漁民らを江戸へ移住させます。彼らが移住した場所は佃村にちなんで、佃島となったそうです。このように、佃煮とは、歴史的な出来事に密接に関係していた食べ物だったのです。

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