おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.7
普段何気なく食べているお米ですが、数字で見てみるとまた違った側面が見えてきます。
例えば、
「お米を高い・安いと言いますが、実際、魚沼産のお米だってご飯一杯80円弱です。缶ジュース一本で130円を払うよりは、はるかに安いでしょう」
という話になると、
「意外とお米って安いんだなぁ」
となります。
さて今回は「お米の収穫量」についてです。生産者の人と話すときに、よく「反収」という言葉を使います。これは「たんしゅう」と読み、「1反(10アール)あたりの収穫量」を指します。例えばこのような会話です。
「1反どの程度の収量がありますか?」
「ウチはだいたい8俵くらいだね。やろうと思えば10俵くらいとれるけどさ。でも食味が落ちるから」
つまり上記の文章は、
「東京ドームの約46分の1程度の広さの田んぼからは、約( A )㎏くらいのお米がとれます。やろうと思えば( B )㎏くらい取れますが、それだとお米の味が落ちるので」となります。
さて、この( A )( B )に当てはまる数字の組み合わせを次のア~エから選び、お答えください。
ア A=240 B=300
イ A=300 B=240
ウ A=480 B=600
エ A=600 B=480
【お米を知ろう!Vol.7解答】
正解はウでした。「俵」は「ひょう」と読みます。昔の単位で1俵=60㎏です。今でもお米業界では「俵」でお米の量を表現します。特にお米の値段を話すときは「1俵でいくらいくら」というように普通に使われています。なお単位は「俵」となっていても実際にモノとして動くのは30㎏単位です。つまり1俵=30㎏×2袋となるわけです。
業界の人でもこれを時々間違える場合があります。特にお米の発注時にこの単位を間違えるとたいへんなことになります。弊社のような小さな米屋ですと場所がありませんので、だいたい1種類のお米につき5俵=10袋単位で発注します。ところが「30㎏で10袋お願いします」と頼んだところ「10俵」と勘違いしていっきに米袋が20袋届いたことがあります。こうなるともう大変です。弊社の床はお米だらけになって…さて今夜はお米のうえで寝るか…となってしまいます。
それはさておき、この反収は品種によっても異なります。最近は味があまり落ちずに反収が多くなるお米も開発されてきているようです。