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2020.09.06

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.304 「新米の出荷時期」

新米は温かい地域…例えば九州や高知県、千葉県といったところからスタートするのが一般的です。市場に出回るのは8月上旬からです。その後、だんだんとそれらの地域よりも涼しい地域へ新米前線が移動するのですが…実は例外的に佐賀県や宮崎県といった地域では10月下旬や11月上旬になって出てくる新米もあります。

さてこのように暖かい地域にもかかわらず新米時期が大幅に遅れているのはなぜでしょうか。その理由に当てはまらないものを次のア~エから選び記号で答えて下さい。

ア.台風の影響を受けるから。
イ.標高が高いところで栽培されているから。
ウ.田植えの時期が遅いから。
エ.穂が実る時期が遅いから。

 

おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!Vol.304解答】

正解はアの「台風の影響を受けるから」です。もちろん台風が接近すればその影響は受けますが、それだけの理由で2~3か月遅れることはありません。
イについて、例えば宮崎県の高千穂地方のように標高が高い地域だと気温が涼しいため、暖かい地域に比べると稲の登熟が遅くなります。加えてエにあるようにいわゆる「晩稲」であるヒノヒカリを栽培しているため、新米時期が遅れるのです。ウの理由は例えば二毛作を行っている佐賀県や埼玉県のような地域では、麦の刈り取りが終わってから田植えをするため田植え時期が遅くなり、結果として新米時期もそういった時期になるのです。

 

出題者:小池精米店・三代目、お米マイスター五ツ星の小池理雄

>おにぎり協会クイズ【お米を知ろう!】Vol.303「お米の家系図」

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